建築デザイン学研究室・人間環境工学研究室

自然エネルギーを利用した温熱環境調整

山口大学学術資料館は,2009年11月に山口大学工学部に建設された建物であり,空調用エネルギーの削減を目的として,太陽集熱での採暖とクールチューブを用いた採涼が行えるように計画されました。

 

南側壁面と屋根面には太陽集熱のための空気層が設けられており,冬期には壁面下部から外気を取り入れ,太陽熱により暖まった空気をファンによって 屋根最上部から床下に送風し,室内へ導入します。また,屋根面最上部の1.5mには太陽集熱層の上にガラス板と空気の密閉層を設けることにより集熱効率を 向上させています。

一方,夏期には地下3mに埋設した20mのパイプを通して外気を取り込み,地熱で冷やされた外気を室内に送風します。また,このときに南 側壁面と屋根面の太陽集熱層を排気の経路とすることで,太陽集熱により暖められた空気の浮力を換気駆動力の補助として利用するとともに,南側壁面と屋根面 で受けた太陽熱の排出を行います。